日本語で独特の挨拶文としての言い回しに、
「いつもお世話になっております」
「よろしく御願いいたします」
がある。
2文とも個人的にはあまり好きではないのだが、日本人の間の常識文句として、礼儀正しく見せるためには、使用せざるえないのは言うまでもない。
まあ「よろしく御願いします」は結構便利なので、(言った方が勝ち!みたいな)好きではなくともメールの最期ではきっちりと言ってしまっている。
本来「よろしく御願いします」の「御願いする」は、「〜を」という目的語を伴うらしい。
「〜のために〜をよろしく御願いします」と。
それがいまでは、特別の意味を持たない定型文として、差し障りのない、やたらと使われる社交の言葉になってしまった。
お願いする事が明確でなくとも、それはおかしなことではないものとして使われているのだ。
個人的に「いつもお世話になっております」の方はまず使わない。
あえて使いたくない。
メール導入も「いつもお世話になっております」紋切り型なしだ 。
そんなお世話もした覚えもない仲で、めったに一緒しない人から「いつも大変お世話になっております」なんて書かれると「何だ?」と思ってしまう。
言われたこちら側は律儀に返さない。
かなりの信念だ。