Wednesday, December 13, 2017

Tillandsia usneoides





このマレーシアではとても普通にある観葉植物、チランジア・ウスネオイデスという名前であるらしい。

スパニッシュモスとも呼ばれるそう。

こちらでは、ポンティアナという生首や空中を飛ぶお化けが有名で、この植物が髪の毛の様であると言われハントゥー(お化け)と一般的には呼ばれている。


空気中の水分を葉から吸収して育つ、「エアープランツ」と総稱される植物のひとつ
なので土を必要としない。

中南米生まれで、高溫多濕な場所に生えているそうだ。

中南米で多濕というと、ブラジルとかコスタリカくらいのイメージであとは乾燥していると思うのだが。。。

他國では乾燥させてロープに使われたり、クッションになったり、昔からいろんなものに使われてきたらしいがマレーシアでは何もしない。


田舎の方では、庭に沢山増殖させて日差しよけのカーテンの様にしたり、玄関の所に簾の様な役割として使用しているのをみたことがある。

乾燥させてしまうと髪の毛の様に細く黒っぽくなってしまうが、元気のある時にはみずみずしく見栄えスッキリとしている。


思いのほか成長が遅くて、年間で5cmほどしか伸びないので長いのはとても貴重だ。(あ、それは単に私の水やりが足らないのかも。)

Saturday, December 02, 2017

The book review “gyroscope”.




ジャイロスコープ



ちょっと伊坂幸太郎らしくないな、と思った作家デビュー15周年を記念する短篇集。6つの短篇を収録。緊張したり構えたりすることなく、遊び心いっぱいに作品世界を展開している。


個人的にちょっと読みずらかったのは、「二月下旬から三月下旬」「if」「1人では無理がある」「ギア」。



反対に面白く読めたのは、「浜田少年ホントウスカ?」と「彗星さんたち」。


「浜田少年ホントウスカ?」は、なぜ青年はここにやって来たのかが分かった瞬間に起こる驚愕のラスト。これは予想を裏切られての驚愕のラストだった。



「彗星さんたち」では、新幹線の清掃員さんが主役となっている。どんな人にも仕事にも隠されたドラマがある。決して有名にならなくても、その人の人生はみんな凄いんだよと教えてくれるような話。

新幹線の清掃をしてみたい!

Thursday, November 23, 2017

Chit chat is a important for global business conversation.








対他国のビジネスでは欠かせない異文化コミュニケーション。



時々日本からのマレーシアに商談でやってくる人に立ち会うことがある。


そこで否応無しにビジネスで欠かせないコミュニケーションなのだが、初対面での紹介や商談で、気の利いたトークを展開できるのは、とても難しいと思うし、いくら慣れていてもそう簡単にできるものではない、かもしれない。

現に素晴らしい会話力と感心したのは、これまで立ち会ってきた中でも2-3人といったところかもしれない。
色々な人を見てきているのに、私自身もそう得意にはなれない。



これはどこの人種でも言えると思うのだけど、ご縁あってビジネスをスタートできるのは(まだ成功までにはいってない)相手の信頼を瞬時に獲得することから始まる。


初めて会った者同士、いかに素早く信頼関係を築けるか、それに必要なコミュニケーション術は日本人は弱いかも、と思うような気もする。。。



というのは、雑談がとっても重要であることに気がついていない人が多いからだ。



ビジネスには個人雑談がめっぽう重要で、反対に日本人が非常に気にする所属や肩書きなんて全然見なくて良い。

外国語をペラペラと流暢に話す必要もない。




雑談は、相手がいかなる人か、フィーリングが合うか、さては教養や知的レベルはどうか、相手への思いやりがあるか、どうか、人生の経験を積めば積んだだけ、ベテランには「人」がわかるものだ。









Monday, November 20, 2017

Disobedience over compliance






なぜいちいちお上に確認するのか。



私のようにあまり愛国心のない人間には(というか長年の外国生活がそのようにさせたのだと思うが)、日本人の内深く根底にある伝統の掟のようなものが無い。



 縦割り行政や、過去に定められて今や実情に合わなくなってしまった制度や仕組みなどに従うメンタリティーは全然無い。



もし、提案をした人に何かにつけダメという、そういう上司がいたら、それは上司のくだらないエゴオンリーであって、そういう器の狭い人とも、ちょっと一緒には働けない。




日本から一歩外に出れば「従うより不服従」だ。
自分の意見を持ち、時には相手より強く出なければいけない。
それぞれの意見を出し合って、それが誰のものであれ、一番良いと思われるいい案があったらそれに対して実行していくのが当たり前だ。


世の中の変化は速い。


 何をやるか、何をやらないかは、自分で決めなければならない。
制限できるのは法律だけだ。



なんでも既存の秩序や制度には当てはまらないといけない、というのは言われた通りにしているだけで、なにも新しいことは起こらない。
やってみる前から自粛してしまうのでは新しいものが生まれるわけがない。

Wednesday, November 01, 2017

The book review "the breast and egg".





「乳と卵」。

村上春樹との対談本を持っていて、その聞き手がこの著者の川上未映子だった。

彼女は村上春樹のすべての本を熟読しているようで、最新小説までもすでに詳しく、深い突っ込んだ質問が出来るこの人の本も読んでみたいと思い、私にしては珍しく作家に惹かれて初めて作品を読んでみた。という成り行きだった。


この本を読んだ人に、まずは「どうだった?」と聞いてみたい。平成19年度下半期の芥川賞受賞だったというこの「乳と卵」。
最初の一ページを読んで「なんじゃこりゃ〜」と思って数ページ進む。

「こんな調子で最後まで続くのか?」と思った私は最後の方のページをパラパラと確かめてみる。

「買って後悔した」という言葉も脳裏にチラチラと現れはじめ、でも、もしかしたら読んでいるうちに慣れて反対に病みつきになるのかもしれない。。。という希望のセオリーにかけることを理由のみ最後までとりあえずは、我慢して読んでみた。

文体は非常に読みづらく、形となって浮かび上がって来ない。。。


豊胸手術や初潮並びに以降続く月経、新たな命を生み出すことのできる女性の神秘。
女性の象徴を上手い表現で浮かび上がらせたことが、芥川賞を受賞した作品となったのだろうか?


とにかく、私の読書人生の中では断然異色の存在だった。