Saturday, December 02, 2017

The book review “gyroscope”.




ジャイロスコープ



ちょっと伊坂幸太郎らしくないな、と思った作家デビュー15周年を記念する短篇集。6つの短篇を収録。緊張したり構えたりすることなく、遊び心いっぱいに作品世界を展開している。


個人的にちょっと読みずらかったのは、「二月下旬から三月下旬」「if」「1人では無理がある」「ギア」。



反対に面白く読めたのは、「浜田少年ホントウスカ?」と「彗星さんたち」。


「浜田少年ホントウスカ?」は、なぜ青年はここにやって来たのかが分かった瞬間に起こる驚愕のラスト。これは予想を裏切られての驚愕のラストだった。



「彗星さんたち」では、新幹線の清掃員さんが主役となっている。どんな人にも仕事にも隠されたドラマがある。決して有名にならなくても、その人の人生はみんな凄いんだよと教えてくれるような話。

新幹線の清掃をしてみたい!

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