Saturday, July 14, 2018

「ピープルパワー革命、新時代に突入したマレーシア」








マハティール首相が93歳で返り咲きを果たし、歴史的に60年ぶりの政権交代が完了した。


多くの国民がいかにナジブ時代に嫌気を感じ、このままではいけないと一丸になった結果が今回の勝利だった。
この勝利には、SNSは最大の一躍を買っている。

SNSが利用できたからこそ、国民は真実を知ることができ、一致団結ができたのだ。




政治から一度足を洗った彼が、独裁開発指導者としてではなく、愛する自国の将来のために最後の力を振り絞って民衆のために立ち上がった。
歴史的な政変をここで起こす事が出来るのは彼しかいない、とみんながみんな公言していた。しかし建国の父93歳高齢なために、これまで崩れ掛かったマレーシアを早く再建しようとがんばっている。

「マレーシア人のマレーシア」として、民族的に中立の政府と国づくりを目指す。





現在、ナジブ元首相を牢獄に追いやる過程で、その他にも大きなムーブメントがおこりつつある。
それは、「マレー人の特別な地位」と「サルタン制度 」の懸念だ。

マレーシアには、「マレー人の特別な地位を非マレー人が受け入れることと引き換えに、非マレー人の権利をマレー人も尊重する」という建国以来の「社会的な合意」がある。これに則って、例えば国の主要な役職はマレー人が占める慣行だった。

しかし、新政権は民族に関わりなく有能なマレーシア人を登用する意向で、この慣行をなくしていくと見込まれる。今後、警察と軍のトップ、最高裁判所長官、中央銀行総裁などにもこの動きが及ぶ可能性がある。マレー人の地位という聖域が揺るいでいるのだ。

ここ最近マハティール首相は、早速も政府の最高法務官の職にインド系のキリスト教徒を指名している。
そして、マレーシアの国王とサルタンたちだ。

 ルタンは、イスラム教とマレー人の地位の擁護者であると憲法に規定されている。しかしここ最近になってから各州ルタン国王のために莫大な公費が使われており、その贅沢な生活ぶりが金額を挙げて指摘されている。9つの州のスルタンたちと、彼らの間の持ち回りで5年ごとに変わる国王にどのように向き合い対応するかだ。



マハティール首相最近の日本訪問で、日本の皇室の質素で庶民的な生活ぶりを賞賛し、また新たにマハティール氏の新政権は、彼の前回の政権を踏襲して「ルックイースト政策2.0」を掲げている。とりわけ、日本人の高い倫理観と恥を知る文化から学ぶことをマレーシア国民に呼びかけている。



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