Tuesday, May 22, 2018

読書感想「麦の海に沈む果実」




麦の海に沈む果実    恩田陸


ゴシック調の閉鎖された特殊な学園内部で起こる殺人ホラー風作品。
不気味に閉ざされた空間。
学園ミステリーなんだけど、とても薄ら寒い感じのする世界観でゾクっとするストーリーがたまらない。

情景が鮮明に頭に浮かんで来る。



隔絶した学園に転校させられた水野理瀬の過ごす四季、奇妙な校長や風変わりな生徒達の中で、後から続けざまに起こる殺人、校長の企みはなんなのか?、理瀬の正体は?、麗子は結局どこにいるのか?、誰が犯人なのか?



「三月は深き紅の淵を」という謎の本は誰が書いて誰が持ってるのか?、これでもか、と謎は山積みだ。

この本「三月は深き紅の淵を」と「黄昏の百合の骨」という本物の小説がどうやら続き物であるらしく「三月シリーズ」と言われていることも判明した。

なんとも続きがあったら読みたいと思って検索してたらわかった。




今気がついたんだけどね、赤川次郎っぽくもあるかな。


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