大人の教養---「私達は何処から来て、何処へ行こうとしているのか?」
今思えば思春期には「自分とは何か?」などという哲学的なことをよく思いふけっていた時期もあり、もやもやとした気持ちに頭の整理がつかなかった。
でもその時期にこうした本を読んでも、十分に理解はできなかったかも。というか科学的に人間がどこから来たかというか発祥のような答えは望んでいなかったような気がする。
「私達は何処から来て、何処へ行こうとしているのか? 私達は今何処にいるのか?」
これまで過去の人類が向かい合って来た疑問であり、それに解を出そうと様々なものを築いて来た。
「宗教、宇宙、人類の旅路、人類と病気、経済学、歴史、日本と日本人」を上げて、それぞれの分野の基礎的なお話をしてくれる。
宗教や宇宙、日本と日本人などはすでに知っていることもあり、特に「目から鱗!」というほどの知識がてんこ盛りというほどではないのだが、この本の魅力は、教養のほんのさわりを本当にわかりやすく、時には口語的な表現をわざと使用しながら、教養はこういうものなんだよと紹介してくれているところ。
質の良いパーソナリティを各人が形成して、より良い社会(?)を作っていく進化を人間がしていくためには、特に役に立たつかなんていうことは考えなくていいと思う。
「役に立つか」という基準でのみ情報を選ぶ必要性はない。
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