Monday, February 13, 2017

The book review "In a city of dawn".









東野圭吾の「夜明けの街で」。

映画にもなったそうだけど。



15年前の未解決殺人事件というミステリー要素が入った、リアルな不倫人間ドラマに仕上げていてスラスラと読みやすかった。
官能小説的ではなくあくまでも細かい心理描写を駆使して書かれている。



が、やっぱり「人を好きになりたくて好きになるんじゃなく、なってしまい、不倫はダメだけど仕方ない時もある」っていう始めの論理は、家庭が冷え切っている訳でもないのに、本当にこんな心理状態になるのか。

相手も好意を示してくれたら果たして理性に打ち勝つことができるのか、渦中にいるときは何も見えなくなってしまうのはわかるけど、不倫する男の身勝手な思考、思い込みが前面に押し出されていて正直腹が立った。


まあ主人公は、男の卑怯な部分を自覚している心理が唯一許せる点かな。











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