毎年、マレーシアは海外ロングスティ連続NO1と聞いて、少なからず悪い気持ちはしない。
(まあ、こんなタリバン国に向かっている国なのにまだ一位なのね、とちょっと最近は冷ややかな見方)
日本では海外ロングスティの特集番組などが組まれ、マレーシアが特集されたり、実際住んでいる人の生活を追ったり意見を聞いたりしているのだろう。
そして、そこでは良い面のマレーシアしか見せしていないかもしれない、というか、そうである事は間違いないと思う。
マレーシア・ロングスティの魅力をあげてみると、日本より物価が安く、治安が比較的に良く、ロングスティのビザも取りやすい(最近上がり気味)。
地震や台風の自然災害はないし、年中温暖な気候で過ごしやすい。
他民族・文化の国なので、ちょっとしたマンネリ化した生活に刺激を与える事ができて、英語がどこでも通じる、東南アジア諸国の中でも商業やサービスが発達している。
でも、少ないお金で贅沢ができたのは、一昔前の話。
長期滞在をしようと来る人も旅行で来る人も、安いと思って来る人が圧倒的なので、決して安くない物価に驚く。
物価の話をしてみると、一昔前は日本の3-4分の1とも言われていた。
でも最近では5年ほど前と比較するとすべての物が3倍位は値上がりしている。
普通にスーパーで同じような品質を買おうとなると日本より高くなる、というのは大げさな話ではない!
でもここで、まだまだ安いと感じるのは、住宅賃貸とトランスポートあたりか。
教育に関しては、マレーシアの良いところ悪いところ、日本の良いところ悪いところと話せばきりがなくなるので、今回は省かせてもらうが、治安に関しては、テロなどが世界中で勃発している今の世の中、もちろんマレーシアの治安も悪化している。
マレーシアだけでなく、今、東南アジア諸国は変化のスピードが読めないくらいめまぐるしく、10年も経てば生活環境は大きく変わっていくだろう。
このような中、この不透明な政治状況を見ていると、明らかにマレーシアはいろいろな面で後退の道をたどっているし、政治が急に好転したって、政権が変わってから少なくとも10−20年はかかるだろう。
生きている間、また前のような輝かしいマレーシアを見る事はできるのだろうか?と思う時もしばしばあるくらいだ。
日本と比べれば、まだまだ便利ではないことも多いし、異文化コミュニケーションも疲労の連続だ。
多くの人が失望して、または嫌いになってマレーシアを去っていく。
それもそれで、その人に取っては人生の良い体験になったのだろうと思う。
日本と比較ばかりをするのではなくて、気持ち的にもポジティブで柔軟に臨める人、楽天家で自分でエンジョイする方法を知っている人。
現地の生活習慣や食事に抵抗なく馴染める人であればマレーシアへの移住は楽しいものになるだろう。
いざとなったらの帰る先をまだ確保した上で、永住などと肩を張らずに、どんどん見学に来てくれればいい。
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