残り全部バケーション 伊坂幸太郎
(ネタばれなし)
明らかに悪人であるにも関わらずどうにも憎めない登場人物、マヌケな犯罪下請けコンビのやり取りが面白い。
そしてその悪人登場人物の成長物語とも言えるかもしれない。
時系列がバラバラになった連作集だけど、5編どの結末も明確には描かれていないところもミソ。なので結末がどうなるのか想像が膨らむのもこのストーリーの魅力だ。
最後の締めは、物騒な銃の狙い撃ち手前にも関わらず、なんか希望に満ちた暖かい余韻で悪くなかった。
私の人生も、残り全部バケーションなら良いのに。
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