Tuesday, April 04, 2017

The book review "gasoline life".





伊坂幸太郎の「ガソリン生活」。

意識を持った車の視点が超面白い。
イメージとしてはディズニーのカーズとかトーマスエンジンのキャラ同士が話している感じ。


車にあまり思い込みがない私でも、主人公家族の所有車「緑のデミオ」の愛くるしさにノックダウンさせられるだろう。



それぞれの個性的なキャラクターを作るのが上手な伊坂さん。
とんかくキャラが魅力的だ!


ある出来事、事件を中心背景に、駐車場で止まっている時、または走行中渋滞の時、様々な場面で車達のおしゃべりが始まるんだけれども、人間の感情と車の感情の違いとか見方や感じ方、推理力の違いとか人間と並行して書かれている。

心あっても自分では動けない車達の焦ったさ。

現実話ではなくても、もしかして本当にこんな事が車同士であるのかもなんて思ってしまうほど。
所有者次第で車の幸福度も変わる、というもの不思議自然に納得、車もっと大切にしてあげなきゃ、とか(笑)


エピローグもとても嬉しくなるような良い構成だった。

伊坂さんの作品は、他小説に出てくる人物がチラッと出てきたりするんだそうだが、読みが浅いのだろうか、私はいつも気がつかない。悔しいな。

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