Wednesday, November 23, 2016

Book review ""in a part of the world".






我が家は私が全然テレビを見ないが、主人がたまにドキュメンタリー系かサッカープレミアリーグ、ニュースを見ている。
ニュースは決まってCNN, BBC, アルジャジーラ。
ニュースでは毎日のようにアメリカ政治とシリア内戦が繰り返し放映されている。
シリアではおびただしい民間人が毎日のように犠牲になっている。



日本もかつて戦争による大きな被害を受けた国として多くの情報を本で読んだり映像としてみたりする事がある。


私が中学高校の頃は、修学旅行は広島、長崎だった。
学校でも戦争のはなしを読まされ、全ての行事など原爆関連ものだった。
その頃は、「もう既に悲惨については知っているから、もうあんなしんどいのばかりは勘弁してほしい」というのが正直の思いだったように想う。



その悲惨さに憐れむとか私たちにできることは何かということは今回さて置いて、今日は「この世界の片隅に 」(漫画3セット)だ。


一般人の普通の生活の日々が描かれる。
やわらかい日々だが、もちろん死はそこかしこにある。


私は戦争の体験は一度もないけど、現代人には想像もつかない程戦争時代の生活は当然辛く苦しいものだったろう。



それでも、この「この世界の片隅に 」には、人は生きている限りどんな環境にあったも楽しみを見つけるもので、その瞬間その瞬間を少しでも実りあるものにしたくて懸命に生きているものでなのだということを知らせてくれる。
どこかに人間がいる限り、そこには人同士の営みが当たり前にも行われている。



戦争で不自由な生活の中でも、みんなが笑ったり泣いたり愛したりして生きる姿を活写するこの作品は読んでいて心に沁み入る。


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