以前から私がブログでも書いてきたマレーシアのイスラム過激タリバン化は、やっぱりマレーシアだけでなく、世界のイスラムで起こっている現象なのだ。数ヶ月前に滞在したインドでも、ムスリム人口の多い街では結構女性がブルカをまとっているのを見たので、インドでもアラブの風潮に随分感化されているんだなあと感じた。
なので、その感化の手口経過というのはインドネシアなどどこのイスラム国に対しても同じなんだろうなあと想像していた。
例えばバングラデシュ。
バングラデシュでは、出稼ぎ労働者が主に中東や東南アジアに向かっているが、中東に出稼ぎに行った場合、労働者がイスラム原理主義に感化されることが多いらしい。
最近では出稼ぎのためのみならず、“聖戦参加”のために中東を目指す若者もいるという。
またサウジアラビアから援助をしてもらって支えられてきている同国。
その援助とは「イスラム教育」の支援。
サウジアラビアからの資金の一部が「マドラサ」と呼ばれるイスラム教の学校建設や運営に出されていると指摘されていたらしい。
まさにマレーシアと同じ!
マレーシアにも、都心にはもちろん、ちょっと田舎にはいれば、この手の宗教学校はわんさかとある。
そして国内でもこうしたマドラサだけでなく、一般の幼稚園や小学校、高等学校においても原理主義教育が年々強まっている。
政府は多くの奨学金を与え留学生を中東に毎年送っているので、その留学生が帰国すると、宗教しか勉強していない彼らの職はモスクで説教師になるか、宗教系政府関連職なのだ。
そして多くの一般国民を感化させていく。
「自爆テロに参加すれば天国に行ける。12人の処女に囲まれる」――などといった過激な教育を与える学校もある。子供達に死後の世界を美化させ、現世界を仮のつまらない世界と教えて、死に憧れを抱かせる。
マレーシアは多民族国家なので、マレー系のムスリム以外もいるために、もとは全体的には世俗的で、うまく民族間の調和を保ってきた。
本来の平和を第一とするイスラムの教えを守り、さほど厳格ではなかった。
そしてマレー系は穏和な性質を持っている。
逆に言えば、間違った説教を教え込まれると、すぐにそれを信じて洗脳されてしまう。
(マレー系の性質が「Assalamalaikum」という本によく書かれているので参考になるだろう)
今後マレーシア滞在も、気候、言語とか物価とかの選択要素だけではなく、政治やこうした社会的出来事にも目を向けて考慮するのは大切なポイントになってくるだろう。
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