マレーシアでも懐かしい揚げ餅
最近、ホームベーカリーでお餅を作るようになったので、ついでに揚げ餅用の乾燥餅も常備できるようになった。
私の父は米屋の商売をしていたので、美味しい新米は勿論のこと、お正月間近になると、シート状になったつきたてのお餅もお腹いっぱいに食べられた。
小さい時、大晦日、大量のお餅を抱えて父が帰ってくると、お節料理作りに追われている母と私は急いで、お餅を食べるサイズにカットしてタッパーに入れていく。
ガスストーブの上に乗せては食べ、乗せては食べ、と盗み喰いを繰り返しながら。
それから正月明け数日後には、今度はお餅を少しだけ残して、あとの残りは全部かき揚げ用に細かくサイコロのようにカットして新聞紙の上に広げられる。
玄関から入って廊下は足の踏場もなく新聞紙が敷きつめられて、小さなブロック状にカットされた餅が一面に1ヶ月ほど乾かされる。
1ヶ月以上も干しておくなんて、やっぱり日本の冬は寒くてなかなか乾かないのだろうか?
今マレーシアでは、炎天下で数日で完全にカラカラになる。
週末になるとよくお客さんが麻雀をしに来ていたがそうすると、母は揚げ餅を沢山揚げたものだ。
懐かしい光景だ。
大人になって、それもマレーシアに来てから気がついたのだがお餅って結構高いものだ。
それが自分で安く作ることができて嬉しい!
油で揚げるので沢山食べるともたれるが、懐かしい味についつい手が止まらなくなってしまう。
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