Sunday, February 21, 2010
Bomoh(Shaman)
上の写真は、Bomoh(Shaman)のイメージレプリカです。
前にbomohを取材する機会が博物館内であったので、その時に撮ったもの。
日本でオレオレ詐欺が後をたたないように、ここでもボモ(霊拝師・祈祷師・黒魔術師)による詐欺があとをたたない。
(そういえば昔日本でも黒魔術の漫画があったっけなあ、なんだっけ。)
医者に見捨てられた病気になった場合、自分緒力ではどうすることもできない問題に巻き込まれたときに「神頼み」とはよくいったもの。こうした境遇に立たされた人につけこんでだます自称ボモが問題になっている。
でもここマレーシアでは苦境に立たされて、というより、「お金がほしい」続いて「美貌を得たい」「夫(または妻)の愛人から取り返す」と、どちらかというと人間の醜い欲望が強くなった場合にボモだのみをするようだ。
これほど問題になっている、人がすぐだまされてしまうという背景には、まずマレーシアでは昔から精霊崇拝が高いこと、ボモのいうことをなんでも信じてしまう人が多いことだ。
かれらは人の心の中にうまく入り込んでいく心理戦にたけている、タバコや薬物を利用して神経を麻痺させてしまうやり方もあるらしい。
華人がマレー系ボモに引っかかった場合、言葉のバリアによってうやむやなうちにだまされるといったケースもあるようだ。
ターゲットは主に女性。感情的になりやすい女性が一番だまされやすいというわけなんだろうか。
大金をだましとられたというほかにも、「美しさ」や「ある男性」を得たいという願望から、「あなたの中に眠っている美を外に引き出すには私と寝なければいけない」とか言われ簡単にレイプされてしまうケースはこれまた多い。
一般人はもとより、ボモや占い師にたよる政治家も多い。
オレオレ詐欺でちょっと思い出したが、携帯電話のSMSにはよく通信会社やどこかの企業からのメッセージがはいってくることもあり、それが懸賞だったりプロモーションのお得サービスだったりする。
大企業をいつわって「あなたは○○○のために賞金としてRM○○○もらえます、銀行へ直ぐに行き、この番号に電話をしてください」というった文句で煽る。
(オレオレ詐欺なんかよくひっかかるな、)とニュースとか観て思っていたものの、実は自分もATMを前にして引っ掛かるちょっと手前だった危ないことがあった。
後で冷静に考えてみると、何でこんなバカげたことで?と自分の常識を疑ってしまった。
いや、本当に人間とは、自分だけは大丈夫みたいなところがあって、ふとしたことで迷いなくナニかにまたはナニモノかに従ってしまうことがある。
おお、コワー。
Subscribe to:
Post Comments (Atom)
No comments:
Post a Comment