Monday, May 19, 2008

PC 10年前と今 コラム(2)


『パソコンは本当に金食い虫だ。私は、パソコンと出会ってこの三年あまり、独学で知識を得てきた。大金をはたいていざ本体を買ったものの、その後の周辺機、トラブルやミスの修復、本代、とずい分お金をかけてきたものだ。当時、初心者の私にはちょっとしたことで起こるわけのないエラーやフリーズにギブアップしてしまうこともしばしば。

 まわりに一人もパソコンをやっている人がいないことも初心者の私にとってつらいことだった。ちょっと何かトラブルがあると、つてのつてを頼って見てもらったりして、何が起こったのか、何故このようなことが起こるのか、どうすれば直るのか、としつこく聞いてトラブル解決を手伝ってもらったりした。そのたびに主人からはひんしゅくの目で「また人を巻き込んで、迷惑な・・・。」と見られていたものだ。大きな故障ともなると、メーカーに送らず自宅に来てもらうという出張修理を選んだ。そうすれば、どこがどうおかしく、出張エンジニアがどのように直すのか見ることができる。今度同じことが起こったら、自分でできるかもしれない。その上、ついでに今自分のわからない事も何気に質問することだって可能だ。

(しかし、自分で直せるのではないか、ということに関してはかなり甘い考えだった)

とにかく私は、本気で知りたかったのだ。きちんと手順をふんでも予想もしないエラーが起こり得る,コンピューターという不可解な化け物の中身を明確にしたかった。どうにか自分のものにしたかった。

  「習うより、慣れろ」

 数年間のトラブル経験を積んできた私は、それなりにちょっとしたことではビクともしなくなっていた。しかし、である。先日、電源を入れてもウインドウを起ち立げることができず手も足も出なくなった私はローカルのお店に直行した。

 

「ああ、ハードディスクが見当たらないね。取り変えなきゃだめだね。ハードディスクをメーカーにもっていくと修理できる場合もある」

 「ということは中の入力した情報は?」

 「全部ダメ。前に見たのが最後だったネェ」

 「えっ?全部ダメ?」ガガーン!やりようのない怒りと絶望、脱力感。私は、私のハードディスクに対して死人のような言い方をした店員につっかかった。

「なんでなんで?赤ちゃんのように大事に大事に世話をしてきたのに」

 となりにいた息子がくすっと笑った。

「赤ちゃんのようにだって・・・」

今までの徹夜で入力作業をしたデータはどうなるのだ、だから人にはあれ程口を酸っぱくして《バックアップ》を言ってきたのに・・・泣きたくなってしまった。

 とにかくメーカーに修理依頼を持つことは到底できなかった私はノート用ハードディスク中古1,000ドル取替えを店員に泣きついた。すると店員は「今日はいそがしいからできないよ。」ねばりにねばって泣きつく私に、すでに3台のパソコンを同時に修理しているアンチャンは「でもすごく時間かかるし大変だよ」

 「そこをなんとか。」と手をこすりこすりお願いのかっこうをする私に「じゃ、やり方教えるから、ここで自分でハードのインストールしていけば」

 (やったあー。でも自分でやっていくんだから、まけてくれよな)

結局、できてしまうとなんだ簡単じゃないと思ったが、時計を見ると三時間は過ぎていた。

 そして、私はしっかりと値引きした。

 

男と女の関係ではないけれど、パソコンの周りには常に相性という問題もあるらしい。OSとアプリ、システムファイルに機能拡張ファイル、ソフトだけではなくパソコンと周辺機器を繋いでもありえる。

 画面が青くなり、エラーメッセージが出るたびに、はたまたAlt+Ctrl+Delキーを押すたびに、(そうだ!私は強くなるのだ!)と固く信じて、命がけでトラブルに挑みつづけた私を襲う最悪の危機。

 それにもかかわらず新機種が出ると指をくわえてしまう私。

もう一度言ってしまうが、パソコンは本当に金食い虫なのだ。

さて、ここマレーシアでも急速に浸透しているインターネット。5年前のプロバイダー開設より現在ではジャリン15万人、TM-NET25万人と計40万人の登録者がいる。 そして来年には新たに5つのプロバイダーが加わる予定だ。2002年までには100万人のインターネットユーザーを見込んでいる。

しかしアクセス率を見ても人々が想像している様な広範囲には及んでいない。まだ都市部のミドルクラス少数派に限られ、プライベートとなるとさらに締り込まれる。 貧しい者はよりサイドラインへ追いやられるだろう、と専門家は予想している。

 大学内では、コンピューター台数が少なすぎ、予約をして順番待ちなどと、決して環境が整っているとは言えない。レポートを書く際もネットからの盗作も数多い。そしてインターネットカフェでも問題に取り上げられている、ネットポルノ。

 電子商取引を見てみると、楽天家なこの国、デジタル署名化やサイバー法も国会を通過したばかり、産ぶ声を上げたばかりである。通信エネルギー郵政省によると今年だけのネット貿易はRM800億ドル、2001年にはRM420億ドルを見通している。マレーシアにおける2002年までの電子商取引への関与、潜在性のある企業は9.9%であるという調査報告もあり、ちなみに世界の他国は、フランス12%、ドイツ14%、イギリス17%、アメリカ25%、となっている。プライベートでもより多くのユーザーが電子ショッピングに慣れるようにするために詐欺の可能性という不安をぬぐい去る、パーソナルデータの保護や、組織、利用者の信頼の確立が必要だろう。

 大型プロジェクト、MSCにおいても通貨安は外貨の投資には有利であるのだが様々な問題点が聞かれる。』


この話から10年後たった今ではPCユーザーもインターネット人口もこの比ではないだろうなあ。前は日本のPCでないと日本語入力ができなかったので、日本からPCを買うことに必死だった。ネットサーフィンなんかできないから、情報集めも一苦労。PC関連の雑誌でPC広告を見るしかなかった。

IBM ThinkPadノートパソコンの安いのでもたしか20万は超えていたと思う。電話注文して、母親がマレーシアに来るときに持ってきてもらった。その前はたしか三菱の5万くらいのをかったように思う。スペックの知識不足で、買ったものの全然使い物にならなかった。

PCがない前は、ザイウルスというPDAを駆使していた。

IBMの次はVAIO、その次はマレーシアでACER。10年前に初めてマレーシアで買ったデスクトップは安い方でRM5999というものだった。

一般人にマルチメディアの生活を広めよう、と言われた頃で、老後のためのEPFから、PCローンというものが下ろせるという時もあった。

今、コンピューターなんて新品でも値段は超安いし、どんどん、いいものになってきている。

めったに壊れない! 

XPが出てから外国語もばっちり!サイバーカフェでだってどこでもOK!  USBメモリーさえ持ってれば、どこでも自分のパソコンのようなもん。ちょっと前までは日本のほうが安かったけど、最近マレーシアでも安いし。RM2000で上等なノートパソコンが買える。

どんどん新機種がでるのは、携帯電話にも言える。10年前は携帯電話が普及されていなかった。

若い子たちに「昔は携帯を使っていなかったんだよ」と話すと、考えられないという顔をする。それだけ、今は携帯なしではいられない世の中なのだなあ。

(コミュニケーションが便利になったのに反比例して、今の若い世代はコミュニケーション術がヘタのような気もするが)

バックアップなんて常識だし、ちょっとウイルスにやられてフォーマットしましょう、ということになっても、あわてなくなった。四苦八苦していたこの頃がとてもなつかしい。

MSC計画で今年はKL全域がWiFiに接続できるというニュースを聞いたが、本当になるのだろうか。でもここ2、3年でワイヤレスブロードバンドのできる場所が多くなり、ラップトップを広げている人がやたら目につく。いやー便利な世の中だ。でも便利の裏には「何のための自由?」とかんがえさせられる事も多い。学生のレポートは自分で書かないで、コピペがほとんどというし。。。


今日、出先でちょっとした急用のためにすぐネットに接続しなければならなくて、スターバックスに行った。時間はもう夜の11時近く。で、急いでノートパソコンを立ち上げたら、接続できない!!Time Zoneに登録していないとだめらしい!

よく考えたら、いつもは昼間だから接続できたというのは他の店のラインで接続していたんだということがわかった。夜も遅いから他の店は閉まっており、Time Zone以外は見つからない。だからスターバックスのTime Zoneで接続するしかなかったわけだ。

飲みたくもないコーヒーを買ってしまい、もったいないなあ、と1人ぶつぶつ、、、しょうがないから、インターネットカフェへ場所を移すより方法がなかった。

場所によってはTMHotSpotとかも登録が必要だし、どこでもいつでもできるとは間違いだったわけだ。

 

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