Thursday, February 15, 2018

Longing for Brueghel.






ロブコヴィッツは、当時の大貴族で、芸術家の強力なスポンサーでもあった。
そのロブコヴィッツ家のコレクションを所蔵している宮殿は、プラハ城内の端っこにあるので、普通はプラハ城に行っても、その宮殿はあまり行かない場所らしい。どうりで、そこは別料金だったわけだ。でもそこでしか見ることの出来ない目当てが目当てだったので、寒い中わざわざ足を奥まで運び、料金を支払い入館。


ここには、プラハ国立美術館に収蔵されていたブリューゲルの「干し草の収穫」がプラハ国立美術館から返還され展示されているのだ。


ここは写真取り放題。

農民画家と言われているピーテル・ブリューゲル。

たまに奇怪なモンスターも出て来たりするが、いくつかの作品は、自然との交わりのなかで送る日常生活を大胆に、そして美しく表現している絵も多い。


本作は、1565年に制作された全6作品の連作月暦画であり、うち1作品は消失しているという。1年を6で割ると、1絵画は2ヶ月間の農民日常生活ストーリーとなるわけで、ここにあるのは6-7月の夏季における、農民の日常生活が描かれている。
現存するのは、夏を描いた本作、早春を描いた《暗い日》、秋の《穀物の収穫》、晩春の《牛群の帰り》、冬を描いた《雪中の狩人》の5作品だ。
4作品は全ててんでんバラバラ他の国のミュージアムにある。

本作は、全体に淡淡しているけど、遠近が濃淡でよく描かれていて、綺麗だ。
画面中央の下の部分には農作業の女性が3人歩いている。真ん中の女性は希望に満ちた若い顔でこちらを見ているのだが、手前の怒ったような表情の、厳しい顔つきの女性が気になる。
何をそんなに怒っているのだろう。。。?


館内には、モーツァルトやベートーベンの交響曲第4番、第5番肉筆の楽譜もある。



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