Sunday, May 04, 2014

Activities of Daily Living in old age



50に近づきつつある最近、「いかに老後を過ごすか、いかに死んで行くか」というような事をよく考える。

 よく他国では、「寝たきり老人が少ない」という。マレーシアでもそうだ。
その理由は、高齢あるいは、がんなどで終末期を迎えたら、口から食べられなくなるのは当たり前で、胃ろうや点滴などの人工栄養で延命を図ることは非倫理的であると、国民みんなが認識しているからだ。最近の医学は飛躍的に進歩したものの、あえてそういうことはしない。
逆に、そんなことをするのは老人虐待という考え方さえある。




身体の不自由な老人が生活する上での住居やそのスペースの違いも、国によって違うのでそれによって意識や考えもことなるだろう。



 しかし、それより大きな理由は、お年寄り本人の気持ちやお年寄りに対する他の人の気持ちの問題かもしれない。
お年寄りを尊重するという道徳的な日本のあり方は、もちろんとても大事な日本の価値に違いないが、家族や周りの人へのプレッシャーになっているのかもしれない。
ともすれば、おろそかにすることへの罪悪感。
“寝ていて”“何もしなくていいから”“安静が一番だから”と言って、介護者が全部を抱え込んで身も心もクタクタになる。
その気遣いが、もしかしたら寝たきりの老人をかえって寝たきりにしている原因になっているかもしれない。
また長い入院日数がかえって筋力の衰えや頭のボケを助長しているかもしれない。




 とすれば、一番大事なのは、日常生活能力をどう維持していくか。
自力で考え自力で解決しようとする心構え。
好奇心旺盛。
動けるうちは、いきいきと生きたい。そして、この世を去るときは潔く去りたいものだ。

不自然に生きるより、自然と共に生きて、風化していく。もともと日本人は、人間は自然の一部という哲学のもとで生きてきたのではなかったのか。


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