Monday, September 19, 2011

1 Malaysia




多民族国家であるマレーシア民族間の融和進展を推し進めていこうと「1 Malaysia」を
スローガンに掲げるナジブ政権。

「1 Malaysia」をうたったバジェット・ランチを提供するレストラン、バジェット・ショッピングの
ハイパーマーケットなど街中をロゴマークで彩っているが・・・

でも最近の21 歳以上を対象にした世論調査によるとその意志うらはらに反対方向へ後退しているようだ。
(5年前の調査と比較)

現在の民族間の関係が「良い」78%-->66%
「悪い」11%-->21%   
民族別ではマレー系は82%、華人は37%、インド系が63%と民族ごとの温度差が目立つ。

「分裂が進んでいる」10%-->22%
今後5~10 年間で民族間の関係が「良くなる」43%-->37%
「悪くなる」15%-->24%
 現在の民族間の関係について「誠実かつ友好的なもの」54%-->35%
「表面的なもの」29%-->44% (水面下で不満を抱えてる?)

 民族間の距離が「近くなった」64%-->36%
「遠くなった」25%-->33%
「他の民族の友人がいる」78%-->84%
「多民族国家で暮らすことは快適」92%-->82%

 

「1Malaysia」は空虚なコンセプトと見ている国民が多い。元マハティール首相の提唱した「ヴィジョン2020」のほうがはるかに、国民へ希望のアイデアを与えたと。

元マハティール首相は難解さや誤解をなくすためにナジブ首相は、はっきりとアイデアを語るべきと言っている。
「政治的からくり」というイメージがどうしても強く国会の中でも国民の中でも曖昧に受け取られており、ある大臣なんかは「Malay first, then Malaysian」と、これ言っちゃおしまいでしょ的な発言も堂々と語られている。


でもここはおりこうさんのマレーシア人。
協力し合えばそれなりにかっこいいし、権利は主張するだけして、
いざこざは何の特にもならないことを知っている。



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