Tuesday, February 03, 2009

New Organic Farmer (5)




ジャングルの中を見ると、昆虫、ミミズ、枯れ草、微生物群のリサイクルによって草木は生き生きとしている。化学肥料なんてあげなくてもいい、自然の摂理に任せておけば、森の中はいかに健康なんだということに驚かされる。



畑でも、ためしに収穫期の野菜をそのまま放置しておくと、大株になって、やがて古い葉が落ちそれが腐るときには周囲の雑草も枯れる。すると、その枯れ草をえさにしている土壌動物が集まって、その周りにはより有機物に営んだ、栄養豊かな土壌が出来る。そのうち、株は倒れ、種が落ち、また時期がくればその野菜の小群落ができる。自然には土を豊かにし、より多くの生き物を育てようとするベクトルが存在している。作物には自然の仕組みを活用し、自律的に生育する仕組みがあり、また作物の生育そのものが、土壌や周囲の環境を改変していく力を持っているといえるだろう。


植物の生活の智慧から、野菜を健康に育てる道筋、自然に土を肥やしていく方法を模索している。畑で野菜達の見せてくれている姿に学び、どうしたら野菜の生活力を高めることができるかを試行錯誤していく。化学肥料や農薬を「使わない」ではなく、「要らない」という農法を目指したい。

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