Monday, July 28, 2008

「Earth」「Prestige」「Illusionist」


息子がDVDを2枚買ってきた。

1枚は私が前から見たいといっていた「The Earth」でドキュメンタリー。

これから何十年後かには変わってしまうであろう自然や絶滅危機にさらされている動物たちを映し出していて、製作には5年かけたという。美しい地球を再発見させられる。


もう一枚は「Prestige」(2006)。「Prestige」は「Illusionist」(邦題:幻影師アイゼンハイム 2006)と同じような奇術師のストーリーなのでつい比べてしまった。

奇術師対決サスペンスの「Prestige」に対し、「幻影師アイゼンハイム」は謎解きに恋愛が融合している。両方舞台は19世紀だ。

「Prestige」はロンドンで「Illusionist」はウィーン。内容は結構複雑で何重にも折り重なるトリックが仕掛けられたストーリーは、それ自体がまるでイリュージョンのよう。

魅せられてしまうこと間違いなしだ。



「Prestige」あらすじ

若き奇術師アンジャーとボーデンは、中堅どころの奇術師ミルトンの元で修行をしていた。しかしある日、アンジャーの妻で助手のジュリアが水中脱出に失敗し死亡。事故の原因はボーデンの結んだロープが外れなかったことだった。これを機にアンジャーは復讐鬼へと変貌し、2人は血を流す争いを繰り返すことになる。その後、結婚し幸せな日々を送るボーデンは、新しいマジック「瞬間移動」を披露するのだが…。一流のマジックはタネや仕掛けのないことを観客に確認させる「プレッジ」、パフォーマンスを展開する「ターン」、そして最後に予想を超えた驚きを提供する「プレステージ(偉業)」の3パートから成り立つという。そんな華やかな「プレステージ」の裏側にあるものを描いたのがこの作品。2人の奇術師による迫真の争いも、見ごたえ十分だ。

「Illusionist」あらすじ

物語は警察官僚ウールの目から見た話として語られる。
アイゼンハイムは舞台上でかつての恋人ソフィーと再会し、二人の間に愛情を再燃させるのだが、嫉妬深い皇太子の執拗な妨害により、ついにソフィーは命を失ってしまう。
愛する者を失って絶望したアイゼンハイムは、持てる力を最大限に発揮して、死せる者の魂をこの世に呼び戻すという出し物を舞台にかける。
しかし彼の舞台は本当に死者の霊を呼び戻しているのか、それともやはりトリックか、アイゼンハイムの本当の意図はどこにあるのか、死んだソフィーの霊に殺人者を弾劾させることにあるのか。
人々はそこに超自然の不思議を見、アイゼンハイムは彼を崇める者たちによってもはや教祖のように崇拝され始める。
人心は乱れ、情勢は不穏になり、ウールは社会の秩序を乱したかどでアイゼンハイムを逮捕せざるを得なくなる‥‥
この後半の、ソフィーを失ったアイゼンハイムが、どんどん内にこもり、死者を甦らせ対話しようと試みるという鬼気迫る暗い情熱を怪演していて、ぞくぞくさせられる。
一方、作品は果たして彼の本当の目的はどこにあるのかという謎解きものとしての面白さも含有している。全体的には重い展開だが、ひねりあるオチがすべてを帳消しにしてくれる。
観客は物語にしかけられた伏線に、見事だまされるかも。(映画評論より)

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