
「99才まで生きたあかんぼう(辻仁成)」―――
それぞれの人の人生は、それぞれのドラマ。
何歳になってもあかんぼう、というのは40才すぎてから気がつくものだと思う。
ましてや神様の前では・・・。
自分の好きな事をやって失敗をしても失敗した理由を考え、見つめなおして、また夢を持つ。
挫折したり悲しかったりの繰り返しで成長もするし、まだまだ初めて気がつくことで、
まだまだ自分はあかんぼうなのだなあ、と思ったりもする。
若い人が読んでも単なる人生録でピンとこないかもな。
一生にはたくさんの試練があるけど、幸せだってたくさんある。
自分の家族と照らし合わせてタイムマシーンで未来を盗み見るような気持ちで、
彼の老年期も読み進めてみた。
結婚し、子どもを持った結果、こんなにも幸せが、悲しみが、喜びが、未来には用意されていることを
、具体的に主人公の私は知る。
自分が死に際に立ったとき、自分の人生ってトータル的にはどんな人生だったかな、
と思い出すのだろうか。
1人の人生が終わった時。
やっぱり長いようで人の一生って短いな。
大きい意味がぎっしりつまった小さな人生。
湯水のようにあった時間も、そろそろ、、、と感じ始めるのは何歳からなんだろう。
いや、もうなんとなく思い始めているかも・・・。
会えてよかったとおもえるような1冊の本だった。
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