Monday, September 27, 2010

Soup Kitchens



世界中に広がるSoup Kitchensは毎週3回、ホームレス、生活困窮者などに食品の提供をしている。
社会変革を目指すNPO(非営利団体)で、統一イスラム女性団体活動やロータリークラブなどがスポンサーとなっている。長男がたまに参加しているので、私も参加してみた。

この日は15人くらい手伝っており、殆どが20代の若者。ボランティアに対する心構えが日本とは違うのか、ストイックに人のために何かをしなければ!と身構えるのではなく、ここでは気軽に楽しく参加している。



彼らがボランティアをやってみようという意思の理由に、別の意味でソーシャライズという目的もあるけど、「なにかしたい!」「まず何かやってみる」ことも大切と行動している人も多い。

「自分達の将来の社会について、もっと様々な角度から見つめて、考えていかなければならない」と言うしっかりした子もいるが、彼らは「成長が一段落した今、自身をもう一度客観的に見て見たい」のかもしれない。


ミーティングポイントから参加パスを受け取り、各自第一回目の場所にクルマで移動。

受給者に準備した食べ物を配給。

列が切れたところで第二回目の場所にまたクルマで移動。
受給者がいなくなったら、または食べ物がなくなったら終了。

食べ物が残った場合、このままマスジット・ジャメへ行き、ここに下ろしていく。
夜8時半から始まり、終了は10時くらいだ。






バンがポイントに到着し、屋台ならぬ扉をオープンすると、どこからともなく、ぞろぞろとたくさん集まってくる。
ボランティアの人たちは交通などの妨げや混乱にならない様、一列に並ばせる。正式には4列に並ばせる。
男性(老若)女性(老若)&小さな子供と並び順番としては女性老人と子供が優先になる。

この日は2箇所で200人くらいいただろうか。でもこれは全国のほんの一部なんだよな。

飲み物はローズシロップ水、食べモノは、ナシレマやナシタンバンのようにおかずとご飯を紙で包んだものに、カレーなどの汁物は別のビニールに予め入っている。
他にゆで卵やパン、スナックなどを一緒に紙袋に入れて渡す。

食べ物や飲み物を受け取ると「どうもありがとう」と言っていく人、何も言わない人、、、
食べ物をどこかへ持っていく人、その場で路上で食べる人、、、

たまに変な事を言うおっさんもいる。
「わしはセランゴール州王族の親戚だ」とか「ちょっとトリップからかえってきたところ。好くいい薬があってね・・・」とかね。
でも思わぬコミュニケーションができる。

コーディネーターは、共に生きる喜びを見つけるための励ましになればと、気さくに声をかけたり、
世間話しを心がけているようだ。

たんに怠け者であるから貧困なんだ、人の手の借りようとしているから貧困なんだ、とは全員にはいえない。どうにもならずに自分がこうした境遇に入り込んでしまった人だっている。特に子供は大人の犠牲。



自分たちが彼らを支援するということが、もしかしたら彼女たちにも何らかの刺激を与えるかもしれない。

また不自由ない生活に浸っているのにもかかわらず不平をもらす自分が少し情けなく思えたと共に彼らからエネルギーを受け取るという、相互暗黙コミュニケーションは、ボランティア活動において重要なことかもしれない。

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